生産者さんを巡る旅 〜不耕起栽培の畑を訪ねて〜
クラウドファンディングを経て、昨年12月に行った不耕起栽培農家さんを訪ねる旅のご報告をさせていただきます。
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クラウドファンディングを経て、昨年12月に行った不耕起栽培農家さんを訪ねる旅のご報告をさせていただきます。
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「おから問題」は、僕にとってずっと小さな悩みだった。環境にやさしい営みを目指していても、どうしても出てしまう廃棄物。でも、今ではそれが“ありがたい副産物”に姿を変えて、他の作物たちの養分になってくれている。このことに、なんとも言えない誇らしさと、素直な嬉しさが込み上げてくる。
細菌や菌類、ミミズ、微細な昆虫たち。彼らが分解し、蓄え、循環させることで、土は“生きている”状態を保っている。土を育てるというのは、この生きものたちとの関係を丁寧に育んでいくということに他ならない。
こうした気づきは、僕たちの農業を「手段」から「関係性」へと変えていった。草を敵と見なさないことで、草と一緒に畑をつくっていくという発想が芽生える。その時、畑に立つ身体の緊張がふっとほどけたように感じたのを今でも覚えている。
研修中に紹介していただいた小田原市の久保寺農園にて、初めて不耕起栽培という農法と出会った。鎌一本で畑に立ち、草を刈る。そのシンプルな作業の中に、大きな意味と喜びがあることを知り、耕さないという選択が、どれほど深く自然との関係性を築くことに繋がるか──それは直観的でありながらも確かな手応えを持った出会いだった。