生産者さんを巡る旅 〜不耕起栽培の畑を訪ねて〜

今年も晴天に恵まれ、CARAVANと共同で主催する HARVEST PARK が無事に終わりました。たくさんの方々に楽しんでいただけていたら幸いです。関わってくださった皆さま、本当にお疲れ様でした。

来年も規模の拡大を目指すのではなく、「受容」と「許容」を大切にした、支え合いの循環で成り立つ相互扶助型のイベントとして続けていきたいと思っています。

引き続きよろしくお願いいたします。

さて、今回はクラウドファンディングを経て、昨年12月に行った不耕起栽培農家さんを訪ねる旅のご報告をさせていただきます。

畑仕事もひと段落した2024年12月の上旬、僕と木綿ちゃんは岡山・三重、そして千葉・茨城へと足を運びました。

それぞれの土地で、土と向き合い、未来を見つめる農家さんたちに出会いました。

千葉県佐倉市 ― フィールズ・フィールズさん

2023年に開催されたエシカルフェスタで出会ったのが始まりで、今回のクラウドファンディングでもご支援をいただきました。

畑に並ぶ小糸在来の藁ぼっちは本当に可愛らしく、農村の文化や美しい景観を「価値あるもの」として後世に伝えていくことも、農の大切な役割なのだとあらためて感じました。

フィールズさんのローゼルを使った新フレーバーのアイスも、まもなく登場予定です。どうぞお楽しみに!

 茨城県石岡市 ― あらきファーム&ガーデンさん

次に訪れたのは、山々に囲まれた自然豊かな八郷盆地にある「あらきファーム&ガーデン」さん。2000年から有機農業と平飼い養鶏を行っており、実は僕らが就農を志す前にも一度訪問したことがありました。

当時は大規模な有機農業をされていましたが、大型機械や資材、大量生産による環境負荷に疑問を抱き、2023年に全圃場を不耕起栽培に転換

「地球を再生する唯一の方法は植物を増やすこと」というシンプルな信念のもと、微生物や昆虫が増える多品目栽培、宿根草や果樹の植栽、蝶や鳥の訪れる美しい畑づくりを実践されています。

そんなあらきさんの育てた大豆を、SOYSCREAMの原料として使わせていただきました。

また、今秋に登場して大人気だった「パンプキン・キャラメル」のカボチャも、あらきファーム&ガーデンさんの畑で育ったものです。

 三重県亀山市 ― AINA FARMさん

続いて訪ねたのは、三重県亀山市関宿で農業を営むAINA FARMさん。

「地球のため、未来のため」を合言葉に、不耕起栽培に挑戦している次世代型のREGENERATIVE ORGANIC FARMです。

代々続く農家の家に生まれ育ち、自らの手で独立就農。2023年からは湧水の流れる森に隣接する約6反の耕作放棄地を開墾し、固定種野菜やハーブ、果樹、そしてヤギと暮らす豊かな環境をつくり上げています。

若い世代が集い、笑い声が絶えないその風景は、まさに新しい農業の形

SOYSCREAM!!!立ち上げ当初からつながりがあり、最初に大豆栽培をお願いしたのもAINA FARMさんでした。

今回の旅は2度目の訪問でしたが、進化し続ける農園の姿に心から感動しました。

 岡山県岡山市 ― 株式会社くまベジ 熊岸さん

最後に訪れたのは、岡山市で新規就農された株式会社くまベジの熊岸さん

今回のクラウドファンディングをきっかけにご縁が生まれ、SOYSCREAMの不耕起大豆栽培に挑戦したいという想いを受けて、会いに行くことになりました。

熊岸さんは現役のスキーヤーでもあり、気候変動の加速を肌で感じ、「自分にも何かできることを」と強く思うようになったそうです。

ハウスでの慣行農業を続けながら、露地栽培を不耕起栽培へ転換した子育て世代の若手農家さんです。

整備された畑には直売所、ハウス、事務所、冷蔵庫などの設備が整い、学びと刺激の多い圃場でした。

そして何より、慣行農家さんが露地栽培を不耕起に転換してくれたという事実に、僕は心から感動しました。

雪山という自然と共に生きるスキーヤーだからこそ感じる危機感と希望。

その決断の軽やかさに、SOYSCREAM!!!というブランドの存在意義を改めて感じさせていただきました。最後に熊岸さんからのメッセージで締めたいと思います。

株式会社くまベジ 熊岸さんより

僕は、サラリーマンを辞めて農家になった新規就農者です。

就農した理由は、自分が関わっていきたい「経営・食・ものづくり・環境・スポーツ」のすべての中心に“農業”があると感じたからでした。

自分の人生に“好きなことを全部乗せ”する手段として、ある意味とても自分本位な理由で農業を始めました。

冬のアクティビティとしてスキーに取り組んでいることもあり、年々雪が降らなくなることや暖冬の続く現状に、強い危機感を感じていました。

環境に優しい農業をやりたいという気持ちは当初からありましたが、まずは農業に参入し、生計を立てることを優先しようと考え、慣行農法で就農しました。

また、慣行農法・有機農法・その他の農法も含めて、フラットな目線で見つめておきたいという思いもありました。

3年間の営農を経て、家族を養っていける自信はつきましたが、

このまま大規模化していくことも、有機農業に転換することもしっくり来ませんでした。

そして、2023年。

これまでに経験したことのない猛暑を体感し、人にも地球にも優しい農業をしたいという想いが再び強く蘇りました。

その頃に出会ったのが『土を育てる』という一冊の本。

その中で紹介されていた「耕さない農業=不耕起栽培」という考え方に触れた瞬間、

「これだ!」と、自分の進む道がはっきり見えた気がしました。

日本国内で不耕起栽培に取り組む人たちはいないのか――そう思い、インターネットやSNSで調べていた時に出会ったのが、はちいち農園さん、そしてSOYSCREAMでした。

「ただ作物を育てるだけではどうにもならない」――それが現実の“農業”の世界。

そんな中で、「美味しい」と「楽しい」をお客様に届けながら、土壌を再生し、農業者が持続可能な経営をしていける仕組みをつくっているSOYSCREAMの存在に、大きな可能性を感じました。

その想いに共感し、僕もSOYSCREAMの仲間として参入させていただきました。

傷んだ土壌の再生は一筋縄ではいきません。

それでも、耕さないことで少しずつ土が豊かになっていくことを実感しています。

また、はちいち農園さんの取り組みに刺激を受け、自分の地域でもコミュニティ農園を立ち上げ、メンバーと共に不耕起栽培の野菜づくりに挑戦しています。

微力ではありますが、SOYSCREAMの一員として、

「美味しい」と「楽しい」の先に待っている“豊かな地球環境”を育てていけるよう努力していきたいと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社くまベジ

代表 熊岸

こうして全国の仲間たちを訪ねる旅を通じて、「不耕起」という農の在り方が、単なる技術ではなく「生き方」そのものだということを実感しました。

それぞれの土地に、それぞれの物語があり、それぞれの未来への種が蒔かれています。

SOYSCREAM!!!は、そんな想いをアイスクリームを通じて社会につなぐ架け橋であり続けたいと思います。

良かったらみんなでSOYSCREAM CREWとなって、これからも、“地球を冷やす大豆の叫び”を、一緒に広げていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!